研究課題/領域番号 |
18K06528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大野 孝恵 帝京大学, 医学部, 准教授 (60508109)
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研究分担者 |
福田 諭 帝京大学, 医学部, 助教 (50425641)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 運動ニューロン / 皮質運動ニューロン直接結合 / シナプス除去 / 光遺伝学的刺激法 / ホールセル記録 / 皮質運動ニューロン直接接合 / シナプス可塑性 / 長期増強(LTP) / GluN2B / 脊髄運動ニューロン / 皮質脊髄路 / 可塑性 / 急性スライス / 長期増強LTP / 脊髄 |
研究成果の概要 |
皮質-運動ニューロン直接結合の結合頻度と結合強度の継時変化をまとめると、生後1Wまでに形成された直接結合は、2Wでプラトーに達しシナプス除去が始まり、3W以降には消失する事がわかり、この結果を英文誌に投稿した(Neuroscience, 2021)。 このシナプス除去過程は、paired pulse ratioが変化した事からpreに変化が生じているが、miniture EPSCの振幅には変化が見られずpostの関与は見られなかった。また、GluN2Bを運動ニューロンから選択的にノックアウトすると、シナプス除去が部分的に阻害され、本シナプス除去過程にはGluN2Bが関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織の低酸素化を最大限遅らせ、迅速に脊髄を取り出す独自の手法にて頸髄急性スライスを作成することで、世界的にも困難とされてきた生後3週以降の脊髄運動ニューロンからのホールセル記録を可能にしたことは、運動ニューロンの研究に大きく貢献できるものと考える。また、皮質脊髄路シナプス除去過程ではpresynapseに変化が生じているもpostの関与は明らかでなく、NMDA受容体サブユニットの1つであるGluN2Bを運動ニューロンから選択的にノックアウトすると、シナプス除去が部分的に阻害された事から、本過程にはGluN2Bが関与しており、遺伝的要因に加え、活動依存的な影響も受けていることが示唆された。
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