研究課題/領域番号 |
18K06533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
中村 望 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50450961)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 呼吸制御 / 吸息 / 記憶 / 認知 / エンコーディング / 光遺伝学 / AAV接種 / 呼吸 / 光操作 / in vivoカルシウムイメージング / 呼吸中枢 / 恐怖記憶 / 海馬 / 延髄 |
研究成果の概要 |
これまで我々はヒトの息を吸う瞬間が記憶課題の正解率低下を引き起こすことを発見した。この知見から「記憶の固定・再固定は、吸息により起こる」という命題を立てた。この対偶の一つは「吸息が起こらないと、エンコーディングが完了しない」である。これを証明するために、光操作による動物行動実験を行った。 組換えAAV接種と遺伝子改変マウスを用いることで、光操作による吸息活動を強制的に制御させ、さまざまな記憶課題のエンコーディングにおける強制的な吸息活動停止により、記憶想起のパフォーマンス低下が示された。これらの結果は、エンコーディングを完了させるためには、吸息活動が重要な役割を果たすことを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸が認知機能を制御するメカニズムが明らかにすることは、下位脳が上位脳を制御するメカニズムの証明となる。これらのメカニズムを知ることで、今後の社会において、これまで明らかにされていない認知機能の改善法やストレス低減を導くための重要な取り組みになると考えられる。
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