研究課題/領域番号 |
18K06548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀧川 紘 京都大学, 薬学研究科, 講師 (70550755)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 天然物合成 / アルカロイド / 橋頭位イオン / ベンザイン / 構造活性相関 |
研究成果の概要 |
天然由来の有機化合物には、異なる生合成経路から生じた2つのユニットが複合化することによって複雑な三次元構造が形成され、独特な生物活性を発現するものが数多く存在する。この観点から研究代表者らは、テルペノイドとカルバゾールから構成された独特な複合構造を有する抗腫瘍・抗ウイルス性アルカロイド、ツビンゲンシンBに着目し、その全合成と構造活性相関研究を通じて有用物質の創製を目指した。 本研究では、1)ベンザインとジエンとの分子内[4+2]付加環化反応、2)アルキル基選択的な環拡大反応と橋頭位カチオンのヨウ素化、そして3)橋頭位アニオンを利用した炭素-炭素結合形成、を活用し、標的化合物の全合成を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、創薬に関連する化合物は、平面的なものより立体的なものの方が重要であることが指摘されている。本研究の対象化合物であるツビンゲンシンBもまた、より単純で平面性の高い類縁体より高い生物活性を示すことが知られている。本研究を通じて開発した合成手法を活用することにより、ビシクロ骨格上の置換基改変に基づく柔軟な構造展開が可能になる。将来的には、より詳細な構造活性相関研究を通じた優れた生物活性を有する新規有用物質の創製につながるものと期待される。
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