研究課題/領域番号 |
18K06550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
松永 浩文 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (10274713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機化学 / 不斉触媒 / 不斉合成 / 不斉有機触媒 / Michael反応 / 配座固定 / リンカー / 側鎖 / 不斉Michael反応 / 高分子固定化 / アミン / 不斉金属触媒 |
研究成果の概要 |
本研究では、萌芽的知見よりその高い触媒活性並びにエナンチオ選択性を示した配座固定「堅い」母核と「柔らかい」側鎖との組み合わせによる二官能性有機分子触媒の設計理論を利用し、低触媒量で高効率・高立体選択的な不斉合成を可能にし得る、汎用性と実用性に優れた省資源・省エネルギー型新規不斉触媒の創成を目的とした。その結果、初期型二官能性有機分子触媒の構造最適化により、より高い触媒活性並びにエナンチオ選択性を示す有機分子触媒の創成に成功した。併せて、本設計理論をもとにしたインダン骨格由来二官能性有機分子触媒の合成並びに高分子固定型有機分子触媒の合成にも着手し、いずれも高い触媒活性能が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不斉有機触媒は “環境に優しい”触媒として近年富に注目を集めているものの一般に多量の触媒量や長い反応時間を要すことが多く、効率性や実用性が高いとは言えない。本研究では配座固定「堅い」母核と「柔らかい」側鎖との組み合わせによる二官能性有機分子触媒の新たな設計理論により、低触媒量で高効率・高立体選択的な不斉合成を可能にし得る新規有機分子触媒創生の可能性を実証した。本設計理論を利用した別骨格による新たな触媒の開発、並びに、高分子固定化による再利用可能な資源循環型高機能有機分子触媒の開発など、真に汎用性と実用性に優れた省資源・省エネルギー型新規不斉触媒の創成に繋がるものと期待している。
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