研究課題/領域番号 |
18K06557
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
杉山 亨 帝京大学, 薬学部, 准教授 (40242036)
|
研究分担者 |
出水 庸介 国立医薬品食品衛生研究所, 有機化学部, 部長 (90389180)
森谷 俊介 帝京大学, 薬学部, 助教 (60717544)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 核酸医薬 / ペプチド核酸 / アンチジーン / 有機化学 / ストランドインベージョン / ゲノム / 人工核酸 / 人工塩基 |
研究成果の概要 |
本研究では電荷による反発を利用した擬似相補的G-C塩基対の開発を目的に正電荷をもったグアニンおよびシトシンアナログを合成した。カチオン性グアニンアナログを塩基部位にもつPNAオリゴマーのDNA結合能は大幅に向上し、塩基配列識別にも優れていた。Tmの上昇は静電相互作用によるものであった。カチオン性シトシンアナログを塩基部位にもつPNAオリゴマーの合成も達成しており、こちらもDNA結合能が大幅に向上した。PNAどうしの結合を抑えるのが当初の目的であったが、今回開発した2つの人工塩基によって直接的ストランドインベージョンができる可能性が出て来た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌や遺伝病、ウイルス性疾患など多くの病気が遺伝子レベルで理解できるようになり、ゲノム情報を病気の治療に活かすための方法論が求められている。本研究は、ウイルスゲノムはもちろん巨大なヒトゲノム中の特定配列を狙い撃ちできるアンチジーン医薬開発を目指した基礎的研究である。DNAのもつ遺伝情報は二重らせん内部に隠されているためアクセスが難しいため研究が遅れているが、ペプチド核酸(PNA)はストランドインベージョンというユニークな結合様式でこの問題を解決できる可能性がある。本研究はPNAに人工塩基を導入することでストランドインベージョンにおける配列制限の克服を目指している。
|