研究課題/領域番号 |
18K06560
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
|
研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
廣谷 功 武蔵野大学, 薬学部, 教授 (70192721)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 不斉配位子 / インダゾール / カチオン性パラジウム錯体 / ベンザイン / クロスカップリング / 二座配位子 / 不斉アリル化反応 / 不斉反応 / インダゾール環 / アリル化反応 / 動的速度論的光学分割 |
研究成果の概要 |
インダゾール環を含む不斉配位子の開発を目的として検討を行った.酸素原子とインダゾールの窒素原子を配位原子とする不斉配位子は低光学純度ながら合成出来たが,高い不斉誘起は観測できなかった.リン原子とインダゾールの窒素原子を配位原子とする配位子の合成を検討した.しかし,ラセミ化を避けて1位に光学的に純粋にフェネチル単位を導入することは,困難であった.そこで,ラセミ化の恐れが無い窒素原子のβ位に不斉炭素を有する配位子とパラジウム錯体に着目し,両者の合成に成功した.本化合物を触媒として用いたアリル化反応では,配位子の添加により反応の加速が観測された.現在,合成した配位子の機能について調査中である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インダゾール環は2位の窒素原子上の非共有電子対が求核性・塩基性をもっているために,特異な化学的性質を有しているが,この性質を利用した機能性物質開発はほとんど報告されていない.本研究では,効率的なインダゾール環構築反応を利用して,迅速に必要な骨格を構築することに成功した点は学術的に意義があったものと考えている.しかし,高い光学純度を保ちながら,不斉炭素を有するアルキル基の導入は困難であった.新たにデザインした化合物は,当初予定していた化合物より不斉点が中心金属から離れてしまうが,生成物の光学純度と触媒活性の最適化により機能的な不斉配位子の可能が可能になり,有機合成化学に寄与できると信じている.
|