研究課題
基盤研究(C)
本研究では理論計算で明らかにした反応経路をもとに、金触媒を用いた環化反応で得られる不安定な金中間体を、プロトン源による安定化を鍵として合成困難な芳香族複素環化合物の短段階合成を達成しました。さらに理論計算によって基質特異的に金触媒の失活が起こることを明らかにしました。また本手法を天然物合成分野に展開し、生理活性を有する多環状エーテル天然物の骨格構築の検討を行なっています。
医薬品、蛍光分子などの分子機能は構造などを精密に制御した効率的合成法に立脚しており、その背景にある元素レベル、分子レベルの設計が分子機能創出の鍵となっています。すなわち、機能創発を志向した反応設計、開発を基盤として未踏の分子機能の実現が可能となります。本研究では金の特性を最大限に活用することで、機能性分子のコアとして重要ながらその効率的合成が困難であった骨格群を標的に、生命科学、物質科学を切り拓く新物性、新機能の創出を狙います。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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