研究課題/領域番号 |
18K06603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
戸上 紘平 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (20582357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肺がん / 肺線維症 / 吸入型製剤 / ドラッグデリバリーシステム / リポソーム / siRNA / 蛍光イメージング / 分子標的薬 / 脂質ナノ粒子 / コラーゲン / ナノ粒子 / 肺投与 / in vivo imaging / 肺線維芽細胞 / 細胞外マトリックス / DDS |
研究成果の概要 |
本研究では、肺がん及び肺線維症の治療を目的とした線維病巣への指向性を搭載した吸入型Drug Delivery System(DDS)の構築を目指した。これらの疾患では、病態進行と共に肺胞構造が破壊され、病巣に線維が蓄積する。これが原因となり、従来型の吸入製剤では肺内滞留性及び肺胞深部への送達性が不十分となり、期待する治療効果を得難いことが過去の研究で明らかとなった。そこで本研究では、呼吸器疾患治療を指向した従来の吸入型DDSから、肺がんと肺線維症に特化した、病巣への選択的薬物送達を可能とする治療システムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性呼吸器疾患である肺がん及び肺線維症の治療を指向したDDSを構築することで、現在使用されている治療薬をより安全に、より有効に用いた治療可能性を見出すことができる。また、これまでin vivoで十分な効果が得られなかった治療薬候補化合物の再開発が可能となり、QOLの低い難治性呼吸器疾患の治療ツールとして大変意義深いものである。さらに、呼吸器疾患以外においても細胞外マトリックスなどの線維組織の存在により、薬物の到達不足が問題になる例が散見されている。したがって、線維組織による薬物送達障壁を克服する本研究は、呼吸器疾患のみならず幅広い疾患におけるDDS構築に新概念を提唱することを可能とする。
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