研究課題/領域番号 |
18K06604
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
|
研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
徳留 嘉寛 城西大学, 薬学部, 教授 (70409390)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | スフィンゴミエリン / セラミド / バリア機能 / 高輝度X線 / 皮膚透過 / 放射光X線 / コラーゲン / 皮膚 / 経皮吸収 / 皮膚疾患 / アトピー性皮膚炎 / 表皮 / 皮膚ラメラ構造 / 皮膚浸透 |
研究成果の概要 |
スフィンゴミエリン合成酵素欠損マウス(SMS KOマウス)のセラミドの定量、皮膚を介した化合物の皮膚透過性、高輝度X線、FTIRなどを用いたラメラ構造の解析を行った。SMS KOマウス角層中のスフィンゴミエリン含量は低下していた。また、角層中セラミドも減少していた。水分蒸散量はKOマウスで高値を示した。また、水溶性化合物の皮膚透過性はKOマウスで増加した。一方で、脂溶性化合物では変わらなかった。角層のX線構造解析でもKOマウスと野生型マウスではことなる構造を示唆するデータが得られた。これらのことから、スフィンゴイエリンはバリア機能に影響することが示唆される結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎患者の角層中セラミド(Cer)は減少している。そのCerの前駆物質のスフィンゴミエリン(SM)については多くの報告がない。今回はSMを合成する酵素を欠損したマウスを用いて、バリア機能に関わる評価を行うことで、SMとバリア機能の関係の一端の解明を目指して検討を行った。角層中のSM、Cerの減少によって、水溶性化合物の皮膚透過性は激的に増加した。また。角層の結晶構造をX線回折法で観察した。角層中SM、Cerが減少すると角層ラメラ構造の結晶性は向上した。結晶性の向上は皮膚ラメラ構造中に「ひずみ」を引き起こすことで、水溶性化合物jに対するバリアが不安定化することを想定した。
|