研究課題/領域番号 |
18K06614
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
|
研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
戸塚 裕一 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (50312963)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ナノコンポジット / 可溶化 / 複合体形成 / 処方設計 / ナノ集合体 / 溶解度改善 / 糖転移ステビア / 糖転移ナリンジン / 粉砕補助剤 / 糖転移ルチン / 糖転移へスぺリジン / 難水溶性化合物 |
研究成果の概要 |
水に溶けにくい医薬品や食品中有効成分を効率的に吸収・摂取することを目指して、水に溶けにくい化合物の溶解性や吸収性を顕著に向上させることが可能なナノ構造体「有機ナノコンポジット構造」を発見し、その生体への有用性を報告してきた。しかし、その詳細構造が特定できていないことが最大の課題となっていた。本研究では、難水溶性化合物の溶解性・吸収性改善効果が期待可能な数種の有機ナノコンポジット構造の違いを推定し、安定構造を有するハイブリット型有機ナノコンポジットの創生、およびハイブリット型有機ナノコンポジットのゼリー剤への適用可能性などの新たな応用可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
すでに市販され、機能性食品などに幅広く用いられている食品添加剤を従来のコンセプトにはない手法で使用して、水に溶けにくい化合物を劇的に溶解させ、吸収を高めるような、「ナノコンポジット構造を持った可溶化構造体」の作成および構造の推定に成功した。また本研究では、汎用されている高分子素材と組み合わせて、より安定なナノコンポジット構造を作ることにも成功し、その構造を維持させたままでゼリー化することにも成功した。本成果が、医薬品・食品産業で水に溶けなくて利用が難しい化合物を溶けやすくしたり、ゼリー化して有効活用するための一助になることが期待される。
|