研究課題/領域番号 |
18K06626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
伊藤 友香 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (40454326)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | TGF-β / 転写活性化 / Smad / 転写 / Smad複合体 |
研究成果の概要 |
TGF-β(transforming growth factor-β)は多様な細胞応答を調節するサイトカインである。TGF-βは転写因子であるSmad2あるいはSmad3(Smad2/3)を活性化し、活性化したSmad2/3がSmad4を含むSmad複合体を形成し標的遺伝子のプロモーター領域に結合し、遺伝子発現を制御する。本研究ではSmad複合体との親和性は同程度であるがプロモーター活性化能が異なる2種類のDNA配列(SBEおよびCAGA)を用いて、Smad複合体による転写活性化の必要条件を明らかにした。また、TGF-β標的遺伝子発現誘導とSBE、CAGAの関連について解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多機能性サイトカインであるTGF-βの作用は転写因子Smadを介した標的遺伝子発現制御によって主に調節されていると考えられている。近年、ChIP-seq解析からゲノム上にリクルートされたSmad複合体の中には転写活性化に関与していないものも存在することが明らかになってきた。本研究では、TGF-βによる細胞応答機構の詳細を明らかにするため、DNAに結合したSmadが転写活性化能を持つための必要条件について検討した。本研究成果は、組織や細胞において異なる遺伝子発現調節を行うことが知られているTGF-βの作用の多様性の理解につながると考えられる。
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