研究課題/領域番号 |
18K06637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
野水 基義 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (00311522)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | バイオマテリアル / ペプチド / 細胞接着 / ラミニン / 基底膜 / 細胞外マトリックス / インテグリン / ジストログリカン / αジストログリカン / マトリックス |
研究成果の概要 |
ラミニンα5鎖Gドメインおよびβ1-3鎖からインテグリンに結合する5種類ラミニン活性ペプチドを同定した。ペプチド-マトリックス法を用い、神経への分化を特異的に誘導するラミニンペプチドを見出した。ジストログリカンを介してiPS細胞の接着を促進するペプチドをラミニンα5鎖から同定した。ジストログリカンに結合するラミニンペプチドを用いることにより、筋細胞特異的な薬物送達に成功した。また、エラスチン様ペプチド重合体にラミニンペプチドを結合し、熱応答性のペプチド-マトリックスの開発に成功した。さらに、インテグリン結合ペプチドを環状化することにより活性が大きく向上することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラミニン活性ペプチドを用いたペプチド-マトリックスがiPS細胞や神経幹細胞など様々な細胞の培養や分化誘導を目的としたバイオマテリアルとして有用であることを示した。これらの結果は人工基底膜の創製につながるものである。また、ラミニンペプチドを固定化したエラスチン様ペプチドは熱応答性で、バイオマテリアル分野での応用が期待される。環状化によるペプチドの活性増強の結果は、インテグリンとリガンドとの結合メカニズムを解析する上で重要な知見となる。ジストログリカン結合ペプチドによる筋細胞特異的な薬物送達の結果は、ラミニンペプチドが細胞培養用バイオマテリアルだけでなく、広範囲での応用の可能性を示すものである。
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