研究課題/領域番号 |
18K06642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
藤室 雅弘 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (20360927)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヘルペスウイルス / カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス / ユビキチン / プロテアソーム / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / ウイルス発がん / タンパク質分解 / KSHV / カポジ肉腫 / 膜蛋白質 / FAT10 / 翻訳後修飾 / HHV-8 / p38 MAPK / 膜蛋白 / カプサイシン / 溶解感染 / ウイルス / リンパ腫 / 膜タンパク質 / 転写因子 / プロモーター / CD81 / P-gp / 発現制御 |
研究成果の概要 |
カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)は感染者の免疫不全時にカポジ肉腫やB細胞性リンパ腫(PEL)を引き起こす。KSHVは、宿主細胞のシグナル伝達や細胞機能を利用または破綻させることで、がん化や感染維持を行なう。本研究では、KSHV感染は感染細胞の膜蛋白質Xの発現低下と膜蛋白質Yの発現上昇を誘導することとそれらの分子機構について幾つかの知見を得た。また、KSHVのウイルスキャプシドの形成機構と、後期遺伝子発現機構を明らかにし、論文として発表した。また、PELを標的とした抗腫瘍薬スクリーニングも実施し、ニゲリシンやカプサイシンがPEL細胞にアポトーシスを誘導することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
KSHVは健常者に感染すると深刻な疾患を起こさずにそのまま宿主に潜伏感染する。しかし、感染者の免疫不全時にKSHVはカポジ肉腫やリンパ腫(PEL)を引き起こす。KSHVの潜伏感染者の割合はアフリカでは90%以上で、日本では5-1%程度と報告されている。KSHV関連疾患のPELに関してはCHOP療法が用いられているが、有意な治療法効果は得られないことが報告されている。さらに、アシクロビルやガンシクロビルはKSHVには無効であることが知られている。よって、有効な抗KSHV薬の開発が期待されている。以上の理由により、KSHVの基礎研究とそのデータを基にした創薬研究は社会的意義を有していると言える。
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