研究課題/領域番号 |
18K06644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 (2020) 神戸薬科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中川 公恵 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (90309435)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ビタミンK / 生体内変換 / MK-4 / UBIAD1 / 心血管 / ノックアウトマウス / SM22α / コンディショナルノックアウトマウス / 心臓 / 心筋細胞 / 心血管疾患 / 血管平滑筋 / メナキノン-4 |
研究成果の概要 |
ビタミンKは、血液凝固や骨形成に働く脂溶性ビタミンである。我々が日常摂取しているビタミンKは、主に緑色野菜に含まれるビタミンK1や納豆などの発酵食品に含まれるメナキノン類であり、これらは体内で各組織に発現するビタミンK変換酵素(UBIAD1)によりビタミンK2(menaquinone-4: MK-4)に変換される。本研究では、UBIAD1を心血管で特異的に欠損させたマウスを作製し、心血管におけるビタミンKの機能を解析した。その結果、UBIAD1の欠損(MK-4の欠乏)により心不全による致死が生じること、心臓や血管において、UBIAD1及びMK-4が構造機能維持に必須であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、わが国の主要な死因である心疾患に対し、ビタミンKという栄養素から予防・治療戦略を提供するという新たな知見を得ることを目的に、ビタミンKの心血管における機能を解析したものである。その結果、ビタミンK変換酵素UBIAD1とその生成物であるビタミンK2(MK-4)が、心血管において細胞・組織レベルで重要であることが明らかとなった。本研究により得られた成果は、栄養素として摂取するビタミンKが、生体内変換を介して心血管機能に重要な役割を担うことを実証したものである。これは、ビタミンKの栄養学的な新しい知見であり、今後ビタミンKは、心血管疾患の予防や治療への応用が期待される。
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