研究課題/領域番号 |
18K06654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
田中 亜紀 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (50432109)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 基本転写因子 / 転写開始から伸長への移行 / 遺伝子発現 / RNAポリメラーゼ / 基本転写因子TFIIE / クランプ領域 / 基本転写因子TFIIB / RNAポリメラーゼ / TFIIE / 遺伝子発現制御 / RNAポリメラーゼの構造変換 / 生化学 |
研究成果の概要 |
真核生物RNAポリメラーゼII (Pol II) は、全てのタンパク質をコードする遺伝子を転写する酵素である。転写は開始・伸長・終結の3段階を経て進行する。各段階でPol IIを制御する因子群が異なっているが、それらの因子が転写中に滞ることなく、速やかに入れ替わる機構は不明である。本解析では、伸長段階で働く因子は、開始段階で働く因子を足場とすることで、速やかにPol IIに結合して、伸長段階でPol IIの活性を制御する可能性を検討した。また転写開始段階では基本転写因子のリン酸化によるPol IIからの解離を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
後生生物では発生・分化や細胞刺激に応じて、RNAポリメラーゼIIが数万種にも及ぶ多様な遺伝子を適切に発現している。RNAポリメラーゼIIは多くの転写因子と結合して、その転写活性が制御されている。転写を開始する際に働く因子の一つである基本転写因子TFIIHは、RNAポリメラーゼIIをリン酸化することで転写が開始される。このTFIIHのリン酸化活性の阻害剤が癌細胞の細胞死を誘導するとして、抗がん剤候補として注目されている。しかしながら転写の初期段階の反応機構は不明な点が多く、本解析はこの反応機構の理解を助けるものである。
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