研究課題/領域番号 |
18K06657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 太郎 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80304088)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | α-シヌクレイン / スフィンゴシン1リン酸受容体 / スフィンゴシン1-リン酸 / エクソソーム / S1P / ガングリオシド / スフィンゴシン1-リン酸受容体 / パーキンソン病 / パルミトイル化 / スフィンゴシン1リン酸 |
研究成果の概要 |
これまでに細胞外α-シヌクレインによって細胞膜上のS1P1受容体とGiタンパク質の脱共役が起こることを示している。また,我々は多胞性エンドソームでのS1P1受容体とGiタンパク質の共役が,エキソソームへのタンパク質ソーティングに重要であることを示している。本研究では新たに,細胞外α-シヌクレイン処理によって,エキソソームへのタンパク質ソーティングが阻害されることを初めて見出した。このα-シヌクレインの作用はS1P1受容体に特異的であり,そのメカニズムは,S1P1受容体を細胞膜ラフトから追い出すことによるものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病の患者の神経細胞ではα-シヌクレインの蓄積が報告されている。一方で神経細胞外のα-シヌクレインについてはその意義が不明であった。本研究結果より、細胞外α-シヌクレインによりエキソソームへの積荷タンパク質ソーティングが抑制されることが初めて見出された。神経細胞内のα-シヌクレインやアミロイドタンパク質などはエキソソーム中にソーティングされ、細胞外に放出されることがクリアランスメカニズムとして機能しているという報告もあることから、今回の発見により、細胞外α-シヌクレインにより細胞内α-シヌクレインの蓄積が亢進する可能性が初めて提示された。
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