研究課題/領域番号 |
18K06662
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
|
研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
稲森 啓一郎 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (70710375)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ガングリオシド / レプチン / 視床下部 / 高脂肪食摂取 / 炎症 / レプチンシグナル / 高脂肪食負荷 / GM3 / インスリン受容体 / レプチン受容体 / メラノコルチン受容体 |
研究成果の概要 |
過食・高脂肪食摂取は視床下部におけるストレス・炎症などを介してレプチン応答性不全を生じ、摂食・代謝調節機能異常を導くが、その詳細な分子機序には不明な点が多い。我々は、過食・肥満モデルマウスにおいて糖脂質ガングリオシド合成酵素GM3Sを欠損させると体重・摂餌量が著しく低下することを見出し、ガングリオシドが視床下部のレプチン受容体シグナルを調節していることを明らかにした。さらに、GM3S欠損マウスでは高脂肪食誘導性の視床下部炎症が抑えられており、摂食・代謝調節における新たなガングリオシドの機能的役割が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過栄養や運動不足に代表される現代の生活習慣により肥満が増加しており、メタボリックシンドロームが糖尿病や心臓、血管の病気の危険因子として注目されている。高脂肪食の過剰摂取が、脳の摂食制御・エネルギー代謝の司令塔である視床下部におけるストレス・炎症などを介してレプチン応答性不全を生じ、摂食・代謝調節機能異常を導くことが知られている。また、肥満度が高い人ほど視床下部の炎症による神経損傷がみられたという報告もあり、それが食欲や体重の増加につながるとも考えられている。ガングリオシドの量を調節することで摂食・エネルギー消費を制御することが可能になれば、新規の抗肥満薬・治療へとつながることが期待される。
|