研究課題/領域番号 |
18K06671
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
板野 直樹 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (40257712)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 薬剤耐性 / ヒアルロン酸 / O-GlcNAc修飾 / ヘキソサミンシグナル / ニッチ / ストレス耐性 / ヘキソサミン合成経路 / シグナル伝達 / ヘキソサミン |
研究成果の概要 |
がん幹細胞は、化学療法や放射線治療に抵抗性を示し、治療後も残存してがん細胞を生み続けて再発を引き起こすとされ、根治的治療のための標的として重視されている。なかでも、多剤耐性を示すがん幹細胞集団の出現は、化学療法が奏功しない最大の要因になっている。本研究で代表者らは、糖代謝の中心プログラムであるヘキソサミン合成経路の加速が、下流シグナルであるヒアルロン酸糖鎖シグナルとタンパク質のO-GlcNAc修飾を活性化して、がん幹細胞の薬剤耐性の制御において相互補完的に機能していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、ヘキソサミン合成経路とその下流シグナルであるヒアルロン酸糖鎖シグナルやO-GlcNAc修飾シグナルが、薬剤耐性がん幹細胞の制御にはたらくことを明らかにした。この成果は、がん幹細胞性の制御機構解明にとって重要であり、学術的意義がある。またこの成果を通じて、ヘキソサミン合成経路の代謝酵素やO-GlcNAc修飾酵素を標的とした創薬への展開が期待でき、がんの薬剤耐性を制御する新たな治療戦略の可能性を拡げる。
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