研究課題/領域番号 |
18K06681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小原 祐太郎 山形大学, 医学部, 教授 (40400270)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パーキンソン病 / Midnolin (MIDN) / midnolin / MIDN |
研究成果の概要 |
これまでの山形における分子疫学的な研究から、Midnolin(MIDN)遺伝子の異常とパーキンソン病との関連性が明らかになっていた。本研究では英国の大規模疫学データを解析した結果、山形と同様の相関性が認められ、MIDNがパーキンソン病の普遍的なリスク遺伝子であることが明らかになった。MIDN遺伝子の発現制御機構を調べたところ、MIDN遺伝子上流の特定部位に転写因子のTFAP2とAP-1が結合して、MIDNの遺伝子発現を制御することが明らかになった。Midnノックアウトマウスの表現型を調べたところ、ノックマウスの中脳ドパミン神経の線条体への投射が著しく減少していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病は厚労省が指定する特定疾患の中でも特に患者数が多い神経難病であるが、その明確な発症機序や根本的な治療法が確立されていない。MIDN遺伝子は2000年に初めて報告されたが、その遺伝子産物の機能や病気との関連性はほとんど不明だった。我々がMIDNの遺伝子異常とパーキンソン病が関連し、その発症メカニズムを部分的に解明出来たのは新しい発見であり、学術的な独創性が高いと思われる。また、MIDNの発現制御機構が明らかになったため、MIDNを利用した新しい作用機序を有する抗パーキンソン病薬の開発に貢献出来る可能性があり、将来的な創造性、応用性が期待される。
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