研究課題/領域番号 |
18K06682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渡邊 幸秀 筑波大学, 医学医療系, 助教 (40618534)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん促進タンパク質 / TMEPAI / 結合環状ペプチド / 特殊環状ペプチド / 抗腫瘍薬 / TMEPAI/PMEPA1 / 癌関連タンパク質 / LDLRAD4 / 抗腫瘍 / 新規抗がん剤 |
研究成果の概要 |
TMEPAIは様々ながん細胞にて発現が亢進している膜タンパク質で、乳がん細胞においてTMEPAIをノックアウトすると、腫瘍形成能や肺転移能が低下することから、TMEPAIは腫瘍形成を促進する作用を有すると考えられた。TMEPAIノックアウト細胞から得られた腫瘍では、VEGFやIL-8など腫瘍血管形成を誘導する遺伝子の発現が減少していた。また、TMEPAIは抗がん剤への薬剤抵抗性に関与することや、細胞内領域にあるPYモチーフを介してWntシグナル伝達にも関与することを報告した。TMEPAIに結合する特殊環状ペプチドを探索し、親和性の高い環状ペプチドが得られている。今後、臨床への応用を検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がんは女性に最も多いがんであり、特にトリプルネガティブ乳がんは分子標的療法の選択肢も少なく、悪性度の高いがんである。TMEPAIはトリプルネガティブ乳がん細胞において、がんを促進することを明らかにしており、TMEPAIの発現を抑えることや、TMEPAIの機能を抑制することで抗腫瘍効果が示唆される。また、TMEPAIの分子メカニズムを明らかにすることで、TMEPAIを標的とした治療や診断法の開発に繋がると考えられる。今回、TMEPAIに結合する特殊環状ペプチドが得られたことで、これらの最適化を行うことで、臨床応用が期待できる。
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