研究課題/領域番号 |
18K06683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
児玉 昌美 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (30512248)
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研究分担者 |
黒川 洵子 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (40396982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | イオンチャネル / 心筋細胞 / 心筋 / 分子間相互作用 / カリウムチャネル / 分子複合体 |
研究成果の概要 |
再分極相のタイミングを調節する心筋カリウム(IKs)チャネルと複合体を形成する分子を網羅的に探索し、Na+/Ca2+交換輸送体(NCX1)を含む複数の細胞内Ca2+動態関連分子を同定した。IKsチャネルのC末端がNCX1の細胞内領域と相互作用するが、分子複合体の形成そのものにはCa2+は関与しないことが示唆された。両者の相互作用は、ヒトiPS由来の心筋細胞や野生型のモルモットやイヌの心筋細胞でも認められたことから、哺乳類動物に広く共通することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋興奮終焉期も再分極過程と筋弛緩は同期しているにも関わらず、興奮初期の興奮収縮連関のように、活動電位と細胞内Ca2+濃度が連関するかについての報告はない。本研究でIKsチャネルとの相互作用を見出したNCX1は、コードする遺伝子が、ゲノムワイド関連解析で、再分極相の延長による不整脈発作を所見とするQT延長症候群に感受性があることが報告されており注目に値する。両者の相互作用はヒトでも見いだされており、機能連関の解析を経て、心筋の恒常的な電気活動とその破綻である不整脈におけるIKsチャネル分子複合体の生理的意義を明らかにしたい。
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