研究課題/領域番号 |
18K06691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
田中 健一郎 武蔵野大学, 薬学部, 講師 (30555777)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺線維症 / 線維芽細胞 / 線維化 / 既存薬 / IPF / 呼吸器 / 肺線維芽細胞 / スクリーニング / 細胞死 / ライブラリー / ドラッグリポジショニング |
研究成果の概要 |
難病である特発性肺線維症 (IPF) の発症・増悪には、活性酸素などによる肺胞上皮細胞傷害をきっかけとした肺線維芽細胞の異常増殖や活性化 (コラーゲン過剰産生など) が大きく関与する。本研究では、肺胞上皮細胞に傷害性を示さず、線維芽細胞選択的に細胞死を誘導する化合物(既承認医薬品)をIPF治療薬として応用することを目指して研究を実施した。その結果、候補化合物が肺線維症のマウスモデルに対して有効性を発揮することを見出した。また、その効果が既存治療薬であるピルフェニドンなどよりも優れていることや候補化合物が消化管や肝臓における副作用を誘発しないことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピルフェニドンやニンテダニブなどの治療薬は存在するが、有効性を示さない患者が存在することや副作用を誘発することなどから、IPFに対する新規治療薬の開発が望まれている。本研究で用いた候補化合物は、肺線維症に対して既存治療薬より優れた有効性を発揮し、副作用を起こしにくいことを動物モデルを用いて明らかにした。このように本研究では、難病であるIPF対して安全で有効な候補化合物を発見しており、臨床的な意義が大きいと考えている。また、本研究では、候補化合物が線維芽細胞選択的に作用するターゲット候補を発見しているので、今後のIPF治療薬開発における一助となるのではないかと考えている。
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