研究課題/領域番号 |
18K06698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
林 周作 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (10548217)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 腸管マクロファージ / IL-10 / Fatty acid synthase / 再燃予防 / 粘膜治癒 / 上皮細胞 / IBD再燃モデル / DARTS / 長期寛解維持 / ベルベリン / 粘膜修復 / 腸管粘膜免疫系 |
研究成果の概要 |
本研究では、炎症性腸疾患(IBD)治療において再燃を予防し、長期寛解維持を実現する有用な治療戦略を提示することを目的に、腸管粘膜に存在する腸管マクロファージでのインターロイキン(IL)-10産生を亢進させる薬物のスクリーニングから見出した生薬由来化合物ベルベリンの薬理作用の解明を行った。 本研究成果から、ベルベリンはIBD再燃モデルに対して有効であり、その作用機序には腸管マクロファージでのfatty acid synthase活性化を介したIL-10産生の亢進による傷害腸管粘膜の修復促進の関与が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患(IBD)に対する治療薬開発は、過剰な炎症を抑制して寛解に導くことをコンセプトに行われてきたが、現在では再燃させることなく、長期間寛解を維持させることが最大の目標とされている。また、これまで有用なIBD再燃モデルは開発されておらず、候補薬物が再燃を予防し、長期寛解維持を実現するかの臨床予測性は困難であった。よって、本研究にて得られた成果は、IBD治療において選択肢の少ない寛解維持療法の開発研究を推進する波及効果が期待される。
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