研究課題/領域番号 |
18K06702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小椋 正人 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (10548978)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 活性酸素種 / ミトコンドリア / アポトーシス / アストログリア細胞 / 神経細胞死 / 神経変性疾患 / プロテオーム / 低分子化合物 / シグナル伝達 / 質量分析 / 分泌因子 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
アストログリア細胞群特異的SDHAY215F変異体発現トランスジェニック(Tg)マウスを用いて、代謝性活性酸素種(ROS)起因するアストログリア細胞活性化とドパミン神経損傷メカニズムの解明を目的とした。Tgマウスの黒質アストログリア細胞において、ROS増加が観察されただけでなくドパミン神経の減少が観察された。黒質アストログリア細胞の純化および解析から神経細胞死を惹起する新規分泌タンパク質を同定した。このタンパク質はPQA-18(プレニルオキシキノリンカルボン酸誘導体)の投与により発現抑制され、MPTPにより誘発されるパーキンソン様症状もまた改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アストログリア細胞の活性化はパーキンソン病を含む神経変性疾患の発症に深く関わることが知られているが、その分子メカニズムに関してよく理解されていない。本研究により、代謝性活性酸素種がアストログリア細胞の活性化を引き起こし、神経細胞死を惹起する新規分泌タンパク質発現を誘導することを見出した。また粘菌由来新規代謝物質PQAの投与によりその発現が抑制され、細胞死が抑制されることが判明した。これらの結果は、活性酸素種がアストログリア細胞の活性を調節することにより神経細胞死を制御すること、さらには、PQA物質によりその活性化を制御できる可能性を示している。
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