研究課題/領域番号 |
18K06703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
高栗 郷 北海道科学大学, 薬学部, 准教授 (90623710)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 血管平滑筋細胞 / YAP1 / 炎症 / 内膜肥厚 / 腹部大動脈瘤 / 血管平滑筋細胞特異的YAP1ノックアウトマウス / Hippo経路 / 血管平滑筋特異的ノックアウトマウス / プラーク破綻 |
研究成果の概要 |
Hippo経路に制御されるyes-associated protein (YAP)1は、血管平滑筋細胞の生死を制御している。平滑筋特異的YAP1ノックアウトマウス(YAP1-KOマウス)用い、動脈硬化の進展に及ぼすYAP1の役割について検討した。YAP1-KOマウスは、野生型に比べ、血管障害に誘発される内膜肥厚形成が抑制されることを見出した。また、YAP1の活性化は、Aktの活性化を介して細胞増殖を引き起こすことを見出した。したがって、YAP1は動脈硬化形成において、重要な役割を持ち、治療薬のターゲットになる可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、血管平滑筋細胞のYAP1が、内膜の障害により生じる内膜肥厚形成に重要な働きをすること、その機序としてAktの活性化に影響を与えることを明らかにした。本研究の成果は、YAP1が動脈硬化の形成・進展に重要な役割をもつことを示唆するものであり、これら疾患に対する新たな治療戦略を提唱に繋がる所見と考えられる。また、将来的には、YAP1の活性化と関連する疾患、がん、関節リウマチなどの疾患への応用展開に繋がることが期待される。
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