研究課題/領域番号 |
18K06707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
前田 武彦 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (50271010)
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研究分担者 |
長谷川 拓也 新潟薬科大学, 薬学部, 助手 (80813287)
川原 浩一 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (10347015)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | そう痒 / 胆汁うっ滞性そう痒 / 表皮 / グルココルチコイド / 胆汁うっ滞 / TRPチャネル / ガストリン放出ペプチド / DREADD / 脊髄 / グリア細胞 |
研究成果の概要 |
マウスを用いて胆汁うっ滞性そう痒(Cholestatic pruritus; CP)のモデルを作成し、その遷延化分子機構の解明を検討した。皮膚や後根神経節において、GRPの発現量がモデルマウスで変化したことから、機能的関連のあるTRPチャネルに着目し、CPにおける痒み行動への関与を検討した。その結果、モデルマウスの後根神経節ではTRPV4の発現増加が認められたものの、皮膚では低下していた。TRPV4ノックアウトマウスについてCPモデルを作製し検討したところ、皮膚水分保持機能の低下が認められた。以上の結果は、皮膚TRPV4は胆汁性うっ滞性そう痒の発現に関与する可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性肝疾患では胆汁の流出が停滞する胆汁うっ滞の症状が認められ、全身性かつ慢性のかゆみを伴うことがある。かゆみは生活動作や睡眠の障害を招き、QOLを著しく阻害するが、アレルギー性疾患と比較して、薬物療法は限られている。本研究成果は、難治性遷延性のそう痒症の発現機序解明に向けた基礎的資料となり得るものであり、慢性そう痒を伴う疾患の治療標的検索にも貢献するものである。
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