研究課題/領域番号 |
18K06708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
河下 映里 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (80509266)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | α2アンチプラスミン / 神経新生 / 移植 / 線溶 / 再生 / 線溶因子 / セルピン / α2-antiplasmin / 神経再生 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
本研究では、神経再生治療における新規創薬戦略の提示を目指し、セルピンの一種であるα2アンチプラスミン(α2AP)が、脳傷害マウスモデルにおける神経新生を制御し、神経細胞の移植後の生着性に関与するかどうかを検証した。脳内α2AP作用の抑制により、海馬神経新生が亢進することが明らかとなり、脳梗塞モデルマウスの脳室下帯での内因性神経新生はα2AP欠損により増加する傾向がみられた。さらに、脳内α2APレベルが移植神経細胞の生着性に影響を及ぼす可能性も示唆された。これらの研究成果は、脳神経再生の高効率化を目指した創薬標的分子としてのα2APの可能性を前向きに推進するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞や認知症、パーキンソン病など根治が困難とされてきた脳神経疾患に対して、再生医療の実現化を目指した神経細胞の移植研究が世界中で行われているが、病態の劇的な改善には、移植した神経細胞の生着性の向上が重要となる。本研究では、α2アンチプラスミン(α2AP)が、生体に本来備わっている神経再生能力や、移植細胞の生着性の向上に関与する可能性を示した。本研究成果は、効果的な神経再生療法の応用に繋がると考えている。
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