研究課題
基盤研究(C)
ButyrateおよびTNBS誘起関連痛覚過敏および結腸過敏にCav3.2 T型カルシムチャネルが重要な役割を持つことが明らかになった。一方、CB1およびCB2受容体刺激薬は本モデルにおいて明確な効果を示さなかった。そこで既存医薬品の中でT型カルシムチャネル阻害活性を有する抗不整脈薬や抗狭心症薬bepridilや定型抗精神病薬pimozideの有効性を検討したところ、強い結腸痛抑制効果が認められた。したがって、bepridilやpimozideをリード化合物としたよりT型カルシムチャネルに選択性の高い薬物の開発は、過敏性腸症候群の新たな治療戦略となりうることが明らかとなった。
過敏性腸症候群は、腹痛や便通異常が長期間持続することで患者のQOLは著しく損なわれる。現在、IBSの治療には主に対症療法が用いられているが、発症メカニズムに基づくより有効な治療薬の開発が望まれている。本研究課題では、新たな過敏性腸症候群の痛みの治療戦略として既存医薬品の中でT型カルシウムチャネル阻害活性を有する抗不整脈薬bepridilや定型抗精神病薬pimozideの有効性しめした。今後これらの薬物をリード化合物としてよりT型カルシウムチャネルに選択性の高い薬物を開発することで過敏性腸症候群の新たな治療戦略が構築できると考える。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 7件)
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