研究課題/領域番号 |
18K06723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
安達 禎之 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (60222634)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | スギ花粉症 / (1→3)-β-D-グルカン / デクチン-1 / 自然免疫 / アレルギー / スギ花粉 / 自然免疫応答 / (1→3)-β-D-グルカン / Dectin-1 / 糖鎖 / 樹状細胞 / レクチン様受容体 |
研究成果の概要 |
スギ花粉粒子内に(1→3)-β-D-グルカンが潜在することを示し、花粉BG含量および構造的特徴を解析した。花粉中のBGは、真菌細胞壁BGとは異なり(1→6)-分岐構造は僅かであり、直鎖状(1→3)-β-D-グルカンの存在が示唆された。花粉β-グルカンは自然免疫系受容体タンパク質に結合し、哺乳動物のDectin-1にも作用し樹状細胞やDectin-1遺伝子導入細胞株を活性化することが明らかとなった。このDectin-1反応性が花粉症の発症原因であるアレルゲン特異的IgE産生に関わることも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スギ花粉症は、我が国において国民病とも言われるほど有病率の高い免疫疾患である。本研究では、スギ花粉に含まれる糖鎖成分が糖鎖受容体Dectin-1に作用して花粉症を発症させることを示した。この発見は、花粉の自然免疫活性化物質を明確にした点で学術的な独自性が高いものと考えられる。花粉糖鎖とその受容体との相互作用をコントロールする新たな花粉症治療法開発への展開も期待され、社会的意義も大きいと考えられる。
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