研究課題/領域番号 |
18K06735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
横須賀 章人 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (20318190)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ステロイド / がん分子標的 / アポトーシス / ミトコンドリア / 細胞周期 / 細胞毒性 / 微小管 / 紡錘体 |
研究成果の概要 |
新規がん分子標的治療薬シーズを見出すことを目的に、植物由来ステロイドに着目し、キンポウゲ科、イネ科、キョウチクトウ科などの植物から、新規化合物を含む50種のステロイドおよびステロイド化合物を単離・構造決定した。 それら化合物のうち、キンポウゲ科Helleborus属植物から単離されたステロイド化合物は、ヒト培養腫瘍細胞に対して既存の抗がん剤よりも強い細胞毒性を有し、ヒト白血病細胞に対して細胞分裂期(G2/M期)で細胞周期を停止させるとともに、ミトコンドリアを介した経路でアポトーシスを誘導することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在まで細胞毒性メカニズムの詳細が明らかにされていない植物由来のステロイド化合物に着目して、既存の抗がん剤の問題点を克服する医薬シーズの探索研究に着手した。本研究により、腫瘍細胞に対して細胞分裂期で細胞周期を停止する傾向を示すとともにアポトーシスを誘導する新規植物由来ステロイドを見出した。それらの化合物は、ヒト腫瘍細胞の細胞分裂期のがん細胞に作用する新規がん分子標的治療薬シーズとして今後の研究の展開が期待され、学術的意義や社会的意義は大きいと考えられる。
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