研究課題/領域番号 |
18K06752
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 福山大学 (2019-2021) 大分大学 (2018) |
研究代表者 |
佐藤 雄己 福山大学, 薬学部, 教授 (00570087)
|
研究分担者 |
伊東 弘樹 大分大学, 医学部, 教授 (50420641)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | がん化学療法 / 神経内分泌ペプチド / 漢方方剤 / バイオマーカー / 消化管機能異常 / 副作用 / 血漿中消化管ペプチド / 支持療法 |
研究成果の概要 |
漢方方剤の薬効発現を予測するバイオマーカーは現在まで明らかにされていない.その候補物質として,消化管運動や食欲などの生理機能に役割を担う神経内分泌ペプチドが挙げられることから,その血中挙動とがん化学療法施行による有害事象との関連性を検討したところ,一部の神経内分泌ペプチドが化学療法による有害事象発現を反映する候補となることが明らかとなり,さらにそれらの変動が漢方方剤の薬効と関連することが明らかとなった.本結果により神経内分泌ペプチドの体内挙動解析が,がん化学療法による有害事象に対する漢方方剤の薬効を反映するバイオマーカーとなる可能性が示唆され,漢方方剤の適正使用に貢献できるものと考えられる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方方剤の効果と構成生薬に含まれる成分の体内動態との関連性が示された報告は存在しない.さらに漢方方剤は多成分系より構成されるため,いくつかの成分について体内動態を検討しても不十分である.これらの特徴により,がん医療の領域において漢方方剤の使用を限定的にしていたが,漢方方剤の効果を神経内分泌ペプチドの体内挙動で評価する本手法は有用であると考えられる.この方法を応用して,がん化学療法による有害事象(特に消化器機能異常)に対して,漢方方剤の選択や使用方法の提案ができ,治療指針作成の新たな方向付けが可能となると確信する.
|