研究課題/領域番号 |
18K06753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
田原 耕平 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (30454325)
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研究分担者 |
井上 直樹 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90183186)
竹内 洋文 岐阜薬科大学, 薬学部, 特任教授 (50171616)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リポソーム / ナノ粒子 / ウイルス |
研究成果の概要 |
我々はリポソームや高分子ナノ粒子が、宿主細胞へのウイルス感染を強力に抑制することを見出した。この現象は、微粒子自体が細胞のおとり(デコイ)として働きウイルス感染を制御していることが予想され、画期的な感染症薬物治療につながる。しかしながら、ウイルス感染抑制メカニズムについては不明な点が多い。本研究では、ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスを用いて、カチオン性を有するリポソームなど生体適合性微粒子がin vitro及びin vivoにおいて抗ウイルス効果を示すことを実証した。また、微粒子がウイルス粒子に吸着し、粒子凝集を引き起こすことで抗ウイルス効果を示すことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体適合性微粒子の薬剤応用は、微粒子へ薬物を含有させ、薬物の運び屋として利用する場合がほとんどである。薬剤を搭載しない微粒子でウイルス感染を抑制しようとする本研究のコンセプトはこれまでにほとんど報告がなく、抗ウイルス微粒子の可能性を証明すれば創薬の新たなパラダイムとなる可能性がある。ウイルスの分子生物学的な形質の多様性は著しく高い。そのため、個々ウイルスの治療薬が必要となる。抗ウイルス微粒子の場合、感染の初期段階である細胞膜吸着を阻害するため、広域なスペクトルを有する治療薬となる。
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