研究課題/領域番号 |
18K06761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
落合 和 星薬科大学, 薬学部, 教授 (40381008)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 妊娠 / 抗癌剤 / リポソーム製剤 / ドキソルビシン / DOXIL / doxorbicin / 薬物動態 / 胎児 / 胎児薬物動態 / 大脳皮質 / ニューロン分化 / 神経幹細胞 / 妊娠中 / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
妊娠中にドキソルビシンを使用することの安全性を確認するために、薬物動態学的観点から解析した。妊娠中期のマウスにドキソルビシンを投与し、母体から胎児へと移行したドキソルビシン量の経時変化と分布を解析した結果、妊娠マウスに ドキソルビシンを投与すると、投与直後から高濃度で胎児に存在していた。また、ドキソルビシン投与24 時間後の胎児では、脳、肝臓及び消化管に高濃度であった。さらに、ドキソルビシンを投与した母親から生まれた子供は、顕著に発育の悪かった。さらに、本研究では、ドキソルビシンのリポソーム製剤DOXILに着目し、その有用性を検証したところ、胎児への移行性が低いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠マウスへのDOXIL投与は、doxorubicin に比べて、胎児への移行が少なく、産まれた後も子供の発育もコントロール(生理食塩水)と変わらないことから、安全な製剤になりうることを示唆された。一方、妊娠中にdoxorubicin を投与する場合には、24 時間後までの胎児中 doxorubicin 濃度が、その後の胎児の生存率や発育に影響を及ぼすことが考えられるため、この間の胎児中の doxorubicin 濃度をコントロールできれば、胎児への毒性(影響)を軽減できる可能性も示唆された。
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