研究課題/領域番号 |
18K06772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
谷野 公俊 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (90236703)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アレルギー / 薬物動態 / 薬物代謝 / 一酸化窒素 / 肥満細胞 / アレルギー疾患 / シトクロムP450 / 慢性化 / 薬物動態予測マーカー / サイトカイン / 欠損マウス |
研究成果の概要 |
肥満細胞欠損マウスでⅠ型アレルギー誘発による薬物体内動態変動を引き起こすメカニズム解明を試みた。その結果、アレルギー疾患の司令塔、肥満細胞が放出する一酸化窒素が、肝の薬物代謝酵素シトクロムP450(CYP)1A2, 2C, 2E1と3Aを不可逆的に阻害したが、CYP2D6代謝はまったく影響されなかった。このことが、in vivo実験で肝代謝律速型薬物の体内消失を遅延させることが判明した。さらに、血中一酸化窒素濃度の上昇が急性期や慢性期のアレルギー疾患による薬物動態変動を予測できる生体内マーカーに利用できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アトピー性皮膚炎、気管支喘息や花粉症のアレルギー疾患を罹患した患者は世界的に多く、生活習慣病という認識が強くなってきており、日本国民では全人口の50%を超えている。これまでに急性や慢性アレルギー疾患(Th2優位)での薬物動態変動や動態予測に関する報告は、ほとんどない。本研究は世界に先駆け、急性Ⅰ型アレルギー疾患が不可逆的に薬物動態変化させることを見出し、さらに慢性アレルギー疾患で体内動態予測するとき、血中一酸化窒素が生体内マーカーに利用できると考えられる。今回、ニワトリ卵白アルブミンによるⅠ型アレルギー発症に関する研究であるが、他のアレルギーでも薬物消失の遅延が起こることを警告する。
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