研究課題/領域番号 |
18K06781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
谷口 俊一郎 信州大学, 医学部, 特任教授 (60117166)
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研究分担者 |
肥田 重明 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (10345762)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 固形がん / 腫瘍微小環境 / 低酸素 / DDS / ビフィズス菌 / 抗腫瘍性抗体医薬 / がん分子標的薬 / がん化学療法 / 自然免疫 / ビフィズス菌分泌蛋白質 / 免疫活性化 / 腫瘍 / 宿主免疫応答 / サイトカイン産生 / 黄色ブドウ球菌 / マクロファージ / 好中球 / TLR2,4 / 大腸菌 / 生物製剤 / 安全性 / がん治療 / 獲得免疫 / サイトカイン / 抗がん分子 / デリバリー |
研究成果の概要 |
ビフィズス(B)菌を用いたDDSの臨床応用において、免疫的安全性基盤を作るためマクロファージや樹状細胞を用いて、B菌種に対する免疫応答を検討した。B菌はIL-6, TNF-αなどのサイトカイン産生を誘導し主にTLR2により認識される結果を得た。一方、死菌は、サイトカイン産生、抗B菌IgG抗体産生は顕著に減少した。免疫活性化の関与候補として菌細胞壁の多糖類や蛋白質を得た。B菌でサイトカインやsvFcなどの発現系を作り、抗PD1抗体とシトシンデアミナーゼ産生B菌/5F Cとの併用で、腫瘍増殖抑制と生存延長の亢進を観察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん分子標的薬は、特定がんに対し効果を示し、副作用も減少するが、薬剤耐性細胞出現が懸念材料である。また抗体医薬等の有効性は、数多く報告されているが、その薬価は高額で自己免疫疾患的な副反応が深刻な場合が報告されている。蛋白質製剤は、その製造コストが高く、高薬価となる。副作用に関しても分子標的が腫瘍非特異的で、全身投与では副反応が生じる。これらの問題点を改善するために、固形がんの低酸素微小環境に着目し、ビフィズス菌による抗体医薬の腫瘍局所での持続的発現・分泌系の樹立は、比較的安価で低副作用の医薬品を開発できる。さらに副作用の問題で開発が断念された医薬品についても、利用できる可能性がある。
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