研究課題/領域番号 |
18K06786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田島 壮一郎 九州大学, 大学病院, 薬剤師 (10579460)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 生体肝移植 / 拒絶反応 / 免疫抑制薬 / 個別化医療 / 免疫寛容 / IFN-γ / タクロリムス / 肝移植 |
研究成果の概要 |
生体肝移植後の拒絶反応の発症は、しばしば致命的な肝機能障害をもたらす。このため生体肝移植における免疫抑制導入療法は、より厳密な管理が必要とされる。肝移植後免疫抑制療法における拒絶反応克服を目指し、移植肝の遺伝的背景に着目した新規分子機構の探索を行った。生体肝移植患者を対象に拒絶反応発現の個人差に関わる候補分子IFRに着目し、免疫応答の中心的役割を果たす細胞傷害性リンパ球(NK細胞)を用いて解析を進め、IFRとNK細胞の細胞傷害活性との関連性が示された。従って、移植肝におけるIFRの発現がNK細胞の細胞傷害活性を低下させ、拒絶反応回避に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植直前のドナー肝を用いた遺伝子発現解析により得られた新しい免疫制御因子としてのIFRに着目し、IFRのNK細胞における細胞傷害活性の抑制作用を明らかにした。臨床的にはIFRが新しい作用機序の画期的な免疫抑制薬の標的分子となりうることが示唆され、IFRの免疫学的意義の詳細な解明によって、多方面への波及効果が期待できる。
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