研究課題/領域番号 |
18K06790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
森本 かおり 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (90401009)
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研究分担者 |
荻原 琢男 高崎健康福祉大学, 薬学部, 教授 (80448886)
石井 敬 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (00735714)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | トランスポーター / デキストラン誘導体 / 薬物送達システム / 多剤耐性 / ABCトランスポーター / Dextran / transporter / デキストラン / EPR効果 / Drug delivery system / 多剤耐性克服 / DDS / がん多剤耐性克服 / ABC transporter |
研究成果の概要 |
デキストラン誘導体ががん多剤耐性克服能力を有する腫瘍特異的な薬物送達システムとして利用できる可能性について検討した。細胞膜ベシクルを用いた実験系において、4 kDa と 70 kDa の 2-hydroxypropyl-trimethylammonium-dextran (Q-D4 と Q-D70) はBCRPとMRP1を阻害したが、P-gp は阻害しなかった。構造活性試験の結果、BCRPの阻害にはカチオン側鎖が重要な役割を果たすと考えられた。しかし細胞を用いた試験では効果が認められなかった。デキストラン誘導体の細胞内濃度がトランスポーターの阻害濃度に到達しないことが原因であろうと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でカチオン修飾デキストランがBCRPとMRP1を阻害する能力を有するが、細胞レベルでは効果がないことを明らかにした。複数の薬物排出トランスポーターを同時に阻害するがん組織特異的ドラッグデリバリーシステムは、がん化学療法の有効性と安全性を高めるために有効である可能性があり、そのための基礎データとして有用な情報を得ることが出来たと考える。
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