研究課題/領域番号 |
18K06795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松元 一明 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (60733160)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ESBL産生大腸菌 / フロモキセフ / セフメタゾール / PK/PD / マウス大腿部感染モデル / ESBL産生菌 / ラタモキセフ / 耐性菌感染症 |
研究成果の概要 |
フロモキセフとラタモキセフは基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌に抗菌活性を示すため注目されているが、PK/PD解析が実施されておらず臨床応用に至っていない。そこで、ESBL産生大腸菌に対するフロモキセフとラタモキセフのPK/PDパラメータを明らかにすることを目的として研究を行った。In vitro試験で、両剤共に時間依存的な抗菌活性を示した。好中球減少大腿部感染マウスモデルを用いてPK/PD解析を実施した結果、time above MICに最も相関することが示され、最大殺菌効果である1 log10 killを達成するための目標値はそれぞれ35.1%と69.6%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、世界的に増加しているESBL産生菌に対して、好中球減少大腿部感染マウスモデルを用いてPK/PD解析を実施し、科学的根拠をもって新たな治療法を確立した本研究の社会的意義は大きい。今後、カルバペネム系薬に代わる治療薬として臨床応用が期待される。学術的意義として、これまでセフェム系薬の目標PK/PDパラメータ値は一括りにされていたが、オキサセフェム系薬、セファマイシン系薬で異なることが明らかとなった。本研究より、抗菌薬により目標PK/PDパラメータ値が異なる可能性が示され、治療最適化のためには各薬物の特性を基礎研究でさらに検証する必要があると考えられた。
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