研究課題/領域番号 |
18K06803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
山本 昌 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (00166779)
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研究分担者 |
勝見 英正 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (30434666)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インスリン / 経鼻投与 / 吸収促進剤 / 吸収改善 / 脳移行性 / 認知症治療 / 脳内送達法 / アルツハイマー型認知症 |
研究成果の概要 |
本研究では、インスリンに各種吸収促進剤を併用した際のインスリンの脳移行性について検討した。その結果、 N-アシルタウリンの一種である sodium methyl lauroyl taurate (LMT) や sodium methyl cocoyl taurate (CMT) の併用により、血漿中インスリン濃度は上昇したものの、インスリンの脳移行性は逆に低下することが認められた。また、他の吸収促進剤をインスリンと併用した際も同様の結果が得られた。以上のことから、これら吸収促進剤は、インスリンの脳移行性には効果が見られないものの、経鼻投与後の全身循環系への移行性を改善できることが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、アルツハイマー型認知症患者が増加しており、本疾患の予防及び治療法の確立のためには、アルツハイマー型認知症治療薬を脳に移行させる必要がある。一方、薬物の経鼻投与において鼻腔から脳脊髄液への薬物の直接移行経路が存在することが知られている。そこで本研究では、各種吸収促進剤を用いて軽度アルツハイマー型認知症治療に効果がみられるインスリンの経鼻投与後の脳移行性を検討した。その結果、インスリンの経鼻投与後の脳移行性は増大しなかったが、全身循環系への移行性が改善できることが認められた。したがって、今後、本吸収促進剤が、インスリンの経鼻吸収後の血液-脳関門透過性を増大できるかを検討する予定である。
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