研究課題/領域番号 |
18K06806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
川瀬 篤史 近畿大学, 薬学部, 准教授 (80411578)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トランスポーター / 裏打ちタンパク質 / 抗がん薬 / P-糖タンパク質 / MRP / P-glycoprotein / ABCC / ABCB / 足場タンパク質 / がん細胞 / ERMタンパク質 / radixin / 抗がん剤 / 多剤耐性 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,がん細胞の抗がん薬多剤耐性の原因のひとつである排出トランスポーターの発現および機能亢進をトランスポーター周辺タンパク質を標的として克服する試みである。トランスポーター周辺タンパク質のひとつであるradixinおよびEBP50が排出トランスポーターのうち特にMRPの膜局在および機能発現に関与していることを明らかにした。さらに,MRP基質となる抗がん薬であるメトトレキサートを用い抗がん作用に対するトランスポーター周辺タンパク質ノックダウンの影響を評価したところ,メトトレキサートの細胞内蓄積および細胞増殖抑制作用が上昇することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん化学療法において,抗がん薬の細胞内送達の効率が十分でなく,その原因として,細胞内から細胞外へと抗がん薬を排出するトランスポーターの関与が知られている。本研究では,トランスポーターの膜局在をトランスポーターの周辺タンパク質の機能低下により起こす試みであり,本研究課題の成果は抗がん薬を効率良くがん細胞に送達する新たな方法として極めて重要な知見となり得ると考えられる。今回,いくつかのトランスポーター周辺タンパク質を利用することで,抗がん作用の増強が確認され,本手法をさらに発展させることは効果的ながん化学療法において有益であると考えられる。
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