研究課題/領域番号 |
18K06828
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
|
研究機関 | 広島大学 (2020) 浜松医科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
堀川 誠 広島大学, 統合生命科学研究科(先), 特任助教 (50775997)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | イメージング / 質量顕微鏡法 / 脂質 / 神経 / 神経細胞 / 質量顕微鏡 / 脂肪酸 / リン脂質 / 蛍光顕微鏡 / 脂質輸送 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
蛍光標識脂肪酸を用いたタイムラプス観察により、神経細胞の神経突起上には細胞体側から突起先端に向けて脂質を輸送するメカニズムがある事を明らかにした。この神経突起上1本ごとの網羅的な脂質分子分布観察を行うために質量顕微鏡法の高解像度化を試み、電子顕微鏡観察の細胞試料調製法を応用する事でTOF-SIMS観察により小胞体など細胞の超微形態に対応した脂質分子の網羅的観察や神経突起上の複数の脂肪酸分子分布の観察を200~500 nmの空間解像度で観察する事に成功した。一方、飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸と比べて多価不飽和脂肪酸の検出が困難である事などの今後の課題も明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、神経突起上の脂質分子輸送には異方性がある事が明らかとなった。また、本研究で開発された細胞試料調製法を応用したTOF-SIMS観察により神経突起1本ずつの脂質分子分布を網羅的に観察できる事を明らかにした。さらに、小胞体など細胞の微細構造に対応した脂質分子分布も数百nmの空間解像度で観察できる事を明らかにした。電子顕微鏡法と同様に、質量顕微鏡法においても試料調製が高解像度化において極めて重要である事を明らかにし、適切な前処理を行う事で神経突起のような微細構造に対しても質量顕微鏡観察が可能である事を実証した。
|