研究課題/領域番号 |
18K06835
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
八木沼 洋行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90230193)
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研究分担者 |
向笠 勝貴 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60706349)
本間 俊作 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20261795)
渡邉 裕二 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80301042)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 僧帽筋 / 副神経 / MiR-9 / Homeobox / ROBO3 / 運動神経 / 頚髄 / V3領域 / マウス / ニワトリ / ゼブラフィッシュ / Hox / microRNA-9 / Robo3 / ニワトリ胚 / 水疱口炎ウィルス / 鳥類 / 背側運動神経核 / 発生 |
研究成果の概要 |
本研究では、僧帽筋を支配する運動神経(SAN/dMNs)軸索の経路形成とSAN/dMNsの発生・分化に関する分子的メカニズムについて、その前駆領域であるp3領域の分化も含めて検討した。主な結果は以下の通り。(1)SAN/dMNsから伸び出す副神経脊髄根はst20(E3-3.5)に形成がされていることが判明した。(2)異所性のHox分子の強制発現は発生に影響を与えないことが明らかとなった。(3)microRNA-9(MiR-9)の強制発現によって、SAN/dMNの移動が妨げられた。また、p3 領域にROBO3の早発的な発現が認められた。(4)ROBO3発現の調整機構とその種差が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、これまでの僧帽筋を支配する運動神経の発達に関する理解に新しい知見を加えるものである。特に運動神経を含めて体の吻尾軸における構造の決定に関するHox分子の異所性発現によってSAN/dMNの分化に影響が見られなかったことは興味深く、今後のさらなる研究の必要性を示している。また、SAN/dMNの分化とはまだ直接結びつかないが、MiR-9発現の影響の解析から発展し、ROBO3の発現調整に係わるcis-regulatory moduleの同定を行い、硬骨魚類と四足動物間の種差を明らかにしたことは学問的な価値が高いと思われる。
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