研究課題/領域番号 |
18K06838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
上田 祐司 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10364556)
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研究分担者 |
田中 十志也 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (20396930)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | exosome / extracellular vesicles / lymph / miRNA / proteome / dendritic-cells / rat / mesenteric lymph / intestine / 小腸特異的エクソソーム / 腸リンパ / ラット / DC subset / EAE / 腸免疫 / 樹状細胞 / immunohistochemistry |
研究成果の概要 |
臓器の排導リンパに着目して小腸特異的エクソソームの単離、同定と機能の解析を行なった。まず、ラット胸管カニュレーションとアフィニティ精製法を用いることで、リンパ中に恒常的なエクソソームの実在を示した。次に、腸間膜根リンパ節切除術を応用して実験群と対照群のエクソソームを網羅的に比較解析することで、小腸特異的エクソソームにおける核酸およびタンパク質の同定を行なった。その結果、約10個のmiRNA、3個のタンパク質において小腸エクソソーム特異的分子として見出した。また、免疫応答の系でエクソソーム産生、受容細胞としてフェノタイプと組織内局在が異なる樹状細胞亜群を同定し、これらの臨床応用法を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームは遠隔細胞間で情報交換する手段である。しかし、その生体内挙動や臓器特異的性はほとんどが明らかになっていない。本研究ではリンパにもエクソソームが恒常的に産生されていることが初めて証明された。また、小腸からリンパへ産生される小腸特異的なエクソソームを同定することができた。 腸は莫大な量の情報処理を行いながら、他の器官系と連携して体の恒常性を維持しており、腸機能の変化や失調は腸のみならず様々な臓器の疾患にも繋がるとされる。本研究成果は、腸発の新たな細胞間相互作用を解き明かすことで生命の理解を深め、疾患の予防や治療に役立つと期待される。
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