研究課題/領域番号 |
18K06839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
松本 英子 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (00312257)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経回路形成 / 大脳皮質ニューロン / 軸索ガイダンス / 軸索側枝形成 / ネトリン-1 |
研究成果の概要 |
多機能性の軸索ガイダンス因子ネトリン-1に対し齧歯類の大脳皮質ニューロンが示す反応には軸索伸長と軸索側枝形成が知られる。マウスを用いた過去の我々の研究により、大脳皮質ニューロンのネトリン-1に対する反応は発生段階に依存することが示唆された。そこで本研究課題ではこの機構の解明を目指して、生体内で軸索側枝を生ずる各細胞集団でネトリン-1刺激時の一次軸索長、分岐数・密度を計測し、軸索伸長/側枝形成反応を示すか否かを調べた。皮質脊髄路ニューロンではこれらの値に有意な変化はみられなかった。一方、Ⅱ/Ⅲ層脳梁交連ニューロンでは軸索分岐数・密度の増加が認められ、ネトリン-1依存的な軸索側枝形成が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質ニューロンを総体として捉えた場合、マウス胎生14日(E14)ニューロンは軸索伸長反応、E16ニューロンは軸索側枝形成反応をネトリン-1に対して示すことがわかっていた。しかしながら大脳皮質ニューロンに種々の細胞集団が含まれることを考慮すると、特定の細胞集団が発生過程でその性質を変化させた可能性と、これら二種類の反応を示す細胞集団がそれぞれ別に存在する可能性がともに残されていた。本研究課題では大脳皮質ニューロンの各サブポピュレーションのうちⅡ/Ⅲ層脳梁交連ニューロンが、E16大脳皮質ニューロン総体で観察されていたネトリン-1依存的な軸索側枝形成を担う細胞集団の一つであることが示唆された。
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