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Vangl2によるNカドヘリンの制御機構に関する遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K06847
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所)

研究代表者

岸 将史  医療法人徳洲会野崎徳洲会病院(附属研究所), 研究所, 部長 (60573938)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード二分脊椎 / 脊髄髄膜瘤 / 神経管閉鎖不全 / 収斂伸長運動 / 難聴 / 有毛細胞上皮 / 平面内細胞極性 / カドヘリン / 自閉症
研究成果の概要

平面内細胞極性の制御因子群は、神経管の閉鎖や内耳有毛細胞上皮の配向性などを司り、その遺伝子異常の多くは先天的な二分脊椎や難聴を引き起こします。私は神経シナプスの形成機構を調べる過程で、平面内細胞極性の一つVangl2がシナプス間細胞接着因子Nカドヘリンを直接的に制御するという機能を見出しました。本研究では、Vangl2の遺伝子変異マウスとNカドヘリンの遺伝子欠損マウスとを交配し、両遺伝子二重ヘテロ接合体の遺伝子型を有する個体が、90%前後の浸透度で神経管の閉鎖不全を来しヒト脊髄髄膜瘤と類似の二分脊椎を呈すること、そして、内耳有毛上皮細胞の方向性に軽度の不整を伴うことを見出しました。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Vangl2によるNカドヘリンの直接的制御という機能がシナプス形成だけではなく、平面内細胞極性依存性の形態形成の典型例である神経管の閉鎖や内耳有毛細胞の配向性制御にも重要であることが明らかとなりました。従って医学的には、今後、二分脊椎や難聴の患者様に、Vangl2だけではなくNカドヘリンの遺伝子異常を有する方が見つかってくるという可能性が考えられ、本研究の成果は、将来的には新たな出生前診断法や遺伝子治療法の開発につながって来うるものであります。

報告書

(1件)
  • 2020 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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