研究課題/領域番号 |
18K06850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 東海学院大学 (2020-2021) 岐阜大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
森田 啓之 東海学院大学, 健康福祉学部, 教授(移行) (80145044)
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研究分担者 |
安部 力 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10585235)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 微小重力 / 過重力 / 前庭神経核 / 平衡機能障害 / 筋-骨連関 / 前庭電気刺激 / 前庭系 / 国際宇宙ステーション / 活動量 / 体温調節 / 筋・骨代謝 / 減負荷 / 筋・骨連関 / 糖代謝 / 重力 / GVS (前庭電気刺激) / 骨粗鬆症 / サルコペニア |
研究成果の概要 |
重力環境変化に伴う前庭機能の可塑的変化に起因する身体的問題である起立性低血圧,平衡機能障害,筋・骨量減少は地上の活動量が低下した高齢者にもみられる問題である。本研究では,前庭機能の可塑的変化の中枢機序を調べ,これらの問題が微小電流前庭電気刺激 (GVS) により改善するかどうかを検討した。過重力下で飼育したラットでは,前庭神経核直接刺激に対する応答が低下していることから,受容器からのファーストニューロンで可塑的変化が起こっている。また,過重力負荷による平衡機能障害は微小電流GVSにより改善された。さらに,宇宙から帰還後の宇宙飛行士にみられる平衡機能障害も微小電流GVSにより改善された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「宇宙は老化のアクセラレータである」と言われるように,宇宙飛行に伴う医学的問題―平衡機能障害,起立性低血圧,筋量・骨量減少―は高齢者にもみられる症状であり,高齢者では活動量減少に伴う前庭への入力減少により,前庭機能が低下して,症状を引き起こしている可能性がある。本研究により,これらの医学的問題に対する予防・治療法としての微小電流GVSの可能性が示された。
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