研究課題/領域番号 |
18K06854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
竹本 裕美 広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (60188224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 血流再配分 / 総頸動脈 / 筋血流 / RVLM昇圧野 / PcRt / 交感神経前運動ニューロン / 自律神経の中枢 / 延髄 / 血流配分 / 自律神経中枢 / 血管交感神経 / 頸動脈血流 / L-システイン / 唾液核 / 脳血流 / L-cysteine / システイン / イオンチャネル型興奮性アミノ酸レセプター / アドレナリン分泌 / 血流の再配分 / 中枢性循環作用 / 延髄循環中枢 / 興奮性アミノ酸 / RVLM |
研究成果の概要 |
身体に一定量しかない血液は必要な時必要とする器官にあたかも水道の蛇口を捻るように神経性に血管径を変えて速やかにやりくりされるが、その神経活動を調節する脳内の仕組みはまだ解明されていない。本研究では、脳で統合された情報の出口である延髄に着目し、微量のアミノ酸・L-システインで化学刺激して、全身の血管に分布する交感神経および頭部血管への副交感神経を調節する反応部位を詳細に調べ、血流再配分の解明を目指した。その結果、1)交感神経による筋血流と頭部血流の反応部位が状況依存的に異なること、2)頭部血管を拡張する副交感神経の起始部が従来の上および下唾液核より広く分布することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命維持に必須の循環系調節メカニズムはその重要性から歴史的に多くの研究者の関心を集め、解明が進んでいる分野の一つである。しかしながら、中枢ネットワークが関与する血流の再配分の仕組みについてはいまだ手が付けられていない。本研究では、脳で統合された情報の出口である延髄における筋および頭頸部への血流調節部位を明らかにしたので、引き続き延髄に始まる中枢ネットワークの接続や機能の解明が進み、脳血流の管理等、生命維持に直結した医療の進歩に貢献することが期待される。
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