研究課題/領域番号 |
18K06858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
濱田 幸恵 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (00399320)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 海馬 / 神経ペプチド / ニューロメジンU / 電気生理 / シナプス伝達 / 記憶・学習 / スライスパッチクランプ / 免疫組織化学染色 / ウエスタンブロット |
研究成果の概要 |
本研究はラット海馬CA1領域において、ニューロメジンU(NMU)1型または2型受容体の共局在比が星状細胞マーカーよりも神経マーカーの方が高いこと。さらに、海馬スライス標本を用いた細胞外記録測定では、NMUはCA3-CA1シナプスにおける集合興奮性シナプス後電位を増強することを明らかにした。細胞外記録後c-Fos染色を行った結果、NMUはCA1領域のFos陽性細胞数を増加させたが、GABAニューロンマーカーと共局在するFos陽性細胞数の割合を減少させたことが明らかになった。 これらの結果は、NMU受容体の活性化が海馬のCA1領域におけるGABA作動性ニューロン活動に寄与することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ニューロメジンU(NMU)が海馬の集合興奮性シナプス後電位を増強させることを明らかにした。研究代表者はNMU受容体を特異的に刺激することにより、より効率的にシナプス伝達を増強できるのではないかと考えている。シナプスでの情報伝達の効率が上がれば認知機能が高まると考えられているため、NMU受容体アゴニストが認知症改善薬として有益であると考えている。NMUの学習障害改善作用について検討しているのは、国内外において我々のグループのみであり、NMUが認知症の中核症状に効果をもつか今後検討したい。
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