研究課題/領域番号 |
18K06872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 産業医科大学 (2019-2020) 京都大学 (2018) |
研究代表者 |
森 誠之 産業医科大学, 医学部, 教授 (80342640)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | イオンチャネル / チャネロパシー / カルシウム依存的不活性化 / 糸球体硬化症 / TRPC6 / Calmodulin / ポドサイト / ネフローゼ症候群 / カルシウム依存的不活性化:CDI / 巣状分節性糸球体硬化症 / 電気生理 / 機能構造相関 / Ca2+依存的不活性化 / ストレスファイバー / FRET / カルシウムシグナル / 構造機能相関 / 腎疾患 |
研究成果の概要 |
尿蛋白等のネフローゼ症を呈する腎疾患の一つ, 巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)に受容体作動性Ca(カルシウム)チャネルをコードするTRPC6遺伝子が関与するが、その発症メカニズムに関して明らかでなかった。本研究により、FSGS変異型TRPC6チャネルにおいて顕著なカルシウム依存的不活性化の破綻が存在していることを明らかにした。本研究はFSGS発症メカニズムにおける重要な知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究グループは、カルシウムチャネルの一つTRPC6の活性にブレーキをかける、Ca(2+)依存的不活性化(Ca(2+)-dependent inactivation:CDI)と呼ばれる機構に関する研究を行い、その分子的基盤を得た。解析した5種類のFSGS型TRPC6全てにおいて分子構造体の異常を伴ったCDIの破綻を認めた。これらは、TRPC6のCDI分子機構を明らかにすると共にこのブレーキ機構の破綻がFSGS発症原因であるという新しい概念を提唱するもので、TRPC6の分子基盤、FSGSの診断、治療へ向けた重要な足がかりになると考えられた。
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