研究課題/領域番号 |
18K06880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
濱田 知宏 日本医科大学, 医学部, 助教 (90312058)
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研究分担者 |
佐久間 康夫 日本医科大学, 大学院医学研究科, 研究生 (70094307)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 思春期 / 性指向性 / 視索前野性的二型核 / 分界条床核 / エストロゲン / 性差 / 性分化 / 神経回路 |
研究成果の概要 |
脳には解剖学的な性差があり、視索前野性的二型核は雄で有意に大きい神経核として有名である。本研究の目的はこの神経核を中心とする神経回路が性指向性に寄与し、その神経回路形成に思春期エストロゲンが重要であるという仮説を検証することである。 結果として、思春期エストロゲンにより発情雌が雄の匂いを好むようになり、性差のある脳領域が活性化され、視索前野性的二型核ニューロンが雌の性行動中枢である視床下部腹内側核に投射していることが示され、思春期エストロゲンの性指向性に対する作用の一端が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性指向性は心の性のひとつであるが、LGBTQsに見られるように、ヒトでは多様性が存在する。その多様性発現の機序を考える上で、本研究の成果は学術的・社会的意義があると考えられる。 思春期は視床下部ー下垂体ー性腺軸が機能的に完成する時期で、そのダイナミックな内分泌環境の変化のため、思春期特有の精神疾患が問題となっている時期でもある。本研究成果はLGBTQs発現の機序解明に寄与するだけでなく、他の精神疾患への応用につながることが期待される。
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